10年後の手紙

この時期、年長組さんは
10年後の自分に宛てた手紙を書きます。
その手紙は保護者の方に大切に保管していただき
10年後に本人に渡してもらうことになっています。
その封筒には、家族からのメッセージも入れます。
写真だったり、手紙だったり、その頃に大好きな物だったり
自由に入れてもらいます。

10年後、皆はどんなお兄さん、お姉さんになっているのでしょう。
16歳の多感な時期に、何かを感じてくれるでしょうか。

ある時、卒園児の保護者の方が
わざわざ伝えに来て下さいました。

16歳になる息子は、口もきかずだんまりで
何を考えているかわからないし、かわいくないんです。
そんな時、10年後の手紙を思い出し親子で読んでみたら
その頃のような会話になり、その頃のような空気になりました。
そうだった。こんなにかわいかった。
大きくなって生意気言うけれど、大切なかわいい息子なんだと
思い出しました。

育児の真っ只中は、客観的になんて見れなくなるもの。
でも、何かのきっかけで少し気持ちがほっこりするのは
いいですよね。
そして何より、本人たちがたくさんの人に
愛されて大きくなったということを
少しでも感じてくれると嬉しいですね。

今日、年長さんがもくもくと
書いていました。
自分宛てに

「いまなにしていますか。」

10年後が楽しみですね。