うさぎのチョコちゃん

うさぎのチョコちゃんは、人間でいうと95歳くらいだそう。
もう13年程、幼稚園で暮らしています。

目も不自由になり、足にも麻痺が出て来てしまい
元気な頃とはだいぶ様子が変わってきました。

元気な頃は、子どもたちもキャベツをあげたり話しかけたり
頻繁に小屋の周りに来ていました。
でも外の小屋にも出れなくなり、職員室にいるようになると
段々子どもたちの足も遠のいてきてしまいました。

始業式の日、少しそんなチョコちゃんの様子を話しました。

次の日からぽつりぽつり子どもが職員室のチョコちゃんに
会いに来るようになりました。

「めがみえないの?」
「あしがいたいのかな」
「キャベツたべないね」
「みみがいたいんじゃない?」などなど。

少し横になってると
「しんだふりかな」
なんて言うお友だちも。

命の尊さ。
日々の尊さ。
生きているものは必ず死が訪れるということ。

なかなか難しいですが、少しずつチョコちゃんから
学べればいいなと思っています。

今日は包丁葉っぱなら食べることがわかり
たくさんのお友だちがチョコちゃんの周りを
囲んでいました。

みんなの気持ち、チョコちゃんに伝わったかな。