合言葉は、また明日も遊ぼうね
~7、8月の園だより より~ 園長 鈴木 功
早朝、アンパンマンマーチが園庭に流れると、こどもたちはそれぞれクラスごとに指定された場所に集まってきます。「僕が一番だぁ~」と周りを見渡し胸を張る子もいれば、女の子同志で仲良く手を繋ぎ笑顔で駆け寄ってくる子供たちもいます。中には、他の遊びに夢中になっている子もいて、先生から再度、「お集まりの時間ですよ」と声を掛けられる子もいます。
さあ、みんな揃ってのディズニー体操の始まりです。年少さんは腰をモジモジさせ、手を上下に揺らしながら先生の動きを追いかけています。でも、どうしてもワンテンポ遅れてしまう姿がとても可愛いです。年中・長さんは、元気よく余裕で体操を楽しんでいます。初夏の眩しい日差しを受けながら、園庭で行われる朝のいつもの光景です。
さて、昨年度の保護者アンケートの結果について、ご報告させていただきます。回答率は85%でした。ご協力いただきました保護者の皆様に心より感謝申し上げます。アンケート内容は、次のすみれ幼稚園の教育目標を基本にしています。
・元気で仲良く遊ぶ子ども
・よく考えて最後まで頑張る子ども
・親切でやさしい子ども
① 大変良い ② 良い ③ 普通 ④ 悪い ⑤ 大変悪い 5段階評価です。
1、お友だちと仲良く遊んでいると思いますか?
① 59% ② 34% ③ 6% ④ 0% ⑤ 0%
2、何事にも意欲的に関わっていると思いますか?
① 43% ② 40% ③ 15% ④ 2% ⑤ 0%
3、何事にも考える姿勢が見られますか?
① 34% ② 42% ③ 23% ④ 1% ⑤ 0%
4、何事にも最後まで頑張る姿が見られますか?
① 63% ② 38% ③ 21% ④ 4% ⑤ 0%
5、優しい子どもに育っていると思いますか?
① 52% ② 69% ③ 8% ④ 0% ⑤ 0%
以上の結果を見ると、いずれの設問でも①大変良い、②良いの回答が大半を占め、まずまず一定の評価を得られているのではないかと推測します。しかしながら、現状に甘んずることなく、教員の更なる資質向上のための研修、子どもの遊び場の整備、更に、保護者の皆様との連携を深め、今後も引き続き教育目標を達成するための努力を続けて参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。
園長室の窓を通じて、「〇〇ちゃん、明日も遊ぼうね」といつも聞こえてくる声があります。二人ともクラスが違うので帰り際に伝えるタイミングが合わないのでしょう。〇〇ちゃんに伝えたくて、水を含んで重たいタオルや水着、お着替えの入ったプールバックを脇に抱えながら、園庭を大きな声で叫びながら追いかけて来ます。友だちの声に気が付いた〇〇ちゃんも、振り返りながら「いいよ~、また一緒に遊ぼう」と嬉しそうな笑顔を見せながら答えていました。砂場で泥団子やケーキ作り、ダンゴ虫探し、お店屋さんごっこなど、何気ない遊びのことでも、二人にとっては楽しみであり、明日の出来事を夢に見ながら眠りにつくのかもしれません。二人だけでなく、それぞれのクラスのお友だち同志も遊ぶ約束をしていることでしょう。まさに、すみれ幼稚園の合言葉は「また、明日も遊ぼうね」で間違いありません。
子どもたちは、遊んでいるうちにお友だちとの親しみや関わりを深め、相手に対する思いやりの心を育みます。より一層、仲良く遊ぶために話したり聞いたりすることでたくさんの言葉を理解し、集団生活におけるルールなども併せて学んでいきます。
広々とした園庭や砂場、年間を通じての子どもたち中心の楽しい行事の数々、一人ひとりの心に寄り添い、一日一日を大切にしながら、いつも明るく元気な声が響き渡る幼稚園でありたいと願っています。